HSPに向いている仕事ってなんだろう?
今の仕事がツライ…合ってないのかな?
どういう基準で選べばいいの?
こんにちは、はねです。私もずっとこの悩みがあり、毎日会社へ行くのが苦痛でした。
実は、HSPが仕事選びで一番重要なポイントがあります。それは『職場環境』です!HSPの気質を考慮した職場環境の選び方ができると、長く勤められる可能性が高くなります。
私自身、HSP当事者で6回転職を繰り返して、職場環境の大切さに気づきました。
そこで!この記事では、私の経験を踏まえつつ、向いている仕事の選び方をご紹介します。同じような悩みがある方へ向けて、これからHSP気質を考慮した仕事選びができるようになります。
HSPというと、刺激に敏感な人と思われがちですが、HSPには【DOES】と呼ばれる4つの特徴があります。
- 深い処理ができる(Depth of processing)
- 刺激に敏感(Overstimulation)
- 感情の反応が強く、共感力が高い(Emotionally reactive and high Empathy)
- 些細なことに気づく(Sensing the subtle)
この4つすべてに該当するとHSP気質があると判断します。
一番は「自分にあった職場環境で働けるか」という視点を重視します。たとえば、下記のような環境です。
- BGMが流れる
- 怒号が響かない
- 静かで集中できる
- 隣の人との座席間隔に余裕がある
- パーテーションがある
- 休憩室がある、しっかり休める
- 少人数の職場
- フレックスタイム制
- 大手企業のフロア
- マニュアルやルールが完備
上記は一例です。すべて合致しなくても、「これだけは譲れない」というポイントがあるだけでも変わります。
さらに、この職場環境に加え、『人間関係』も重要です。人間関係は入社してみないとわからないことも多いものです。
強いて言えば、「アットホーム」を謳っている職場は回避することオススメします。なぜなら、業務以外での交流がある可能性が高いからです。仕事終わりの飲み会、休日もイベント参加など。こういった交流を苦痛と感じるのであれば、ドライな職場を探した方が賢明といえます。
唯一、『職場環境+人間関係』をクリアできるのが『在宅ワーク』です。
現在、私はほぼ在宅ワークで仕事ができており、ストレスが軽減されました。
自分が得意なことを活かせる業務内容を探します。『得意なこと』と『好きなこと』は似ているようで、実は違うものです。
私の場合、単調作業は得意ですが、飽き性でもあるため好きではありません。
自分で何が得意で好きかハッキリさせるためには、自己分析するのが一番です。
何が得意かわからないよ
そんな方へ一度読んで欲しい本があります。
世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方 人生のモヤモヤから解放される自己理解メソッド
八木仁平(著)
自分を見つめ直すワークがあるので、一度やってみると発見があります。結構なボリュームがあるため時間はかかりますが、本質を見つけ出せます。
もうひとつは、消去法でやりたくないことを書き出してみます。やりたくないことを避けて、仕事を選ぶ方法もあります。
私の場合、営業、接客、電話対応が苦手なので、あまり関わらない仕事を探していました。
実際、データ入力の仕事をしていた時期が一番長かったです。
前述の通り、飽き性なため好きではありませんが、単調作業は得意なので長続きしました。
このように、自分にとって苦手分野がない仕事は、長く務めることが可能です。
では、HSPの気質を活かせる仕事を気質ごとに分類して細かくご紹介します。ここでご紹介する仕事は一部です。
カウンセラー
臨床心理士
鍼灸師
マッサージ師
整体師
エステティシャン
セラピスト
医師
看護師
介護士
教師
コーチング
相手と向き合い、深い信頼関係を築くことを好む気質を活かせる仕事です。共感性の力が発揮され、「誰かの役に立つ」という体験をダイレクトに感じることができます。
花屋
フラワーコーディネーター
植物園のスタッフ
ガーデンデザイナー
農業
林業
造園士
トリマー
ドッグトレーナー
ペットシッター
ペットショップ店員
動物園・水族館スタッフ
獣医
動物看護師
ちょっとした変化を感じることができる気質を活かすことができる仕事です。動物や自然を相手にするため、大変さはありますが、仕事をしながらでも穏やかな気持ちで働くことができます。
工場のライン作業
自動車整備士
電子部品・電子回路製造業
検査・検品
バス・トラック・タクシーの運転手
事務
経理
データ入力
研究員
ひとつの仕事を、丁寧にこなす気質を活かせる仕事です。その慎重さと細かい作業の積み重ねで、ミスを未然に防ぎ、より精度の高い力を発揮することができます。
プログラマー
Webデザイナー
Webライター
グラフィックデザイナー
UI/UXデザイナー
動画編集
Webディレクター
Webマーケター
Webオペレーター
テスター
デバッガー
ソフトウェア開発
細部まで注意力が必要とされ、物事を深く思考する力を活かせる仕事です。さまざまなパターンを考慮する思考や、正確性も求められます。
イラストレ-ター
ハンドメイド作家
カメラマン
ミュージシャン
画家
絵本作家
小説家
コピーライター
ゲームクリエイター
漫画家(アシスタント)
感受性が豊かで、芸術的な分野を深く楽しむことができる気質を活かせる仕事です。個人の創造力を存分に発揮できます。副業として、気軽に取り組みやすいです。
家事代行
倉庫作業
新聞配達
清掃員
図書館司書
学芸員
警備員
ドライバー
重機重機オペレーター
人に気を使いすぎて、疲れやすいという気質をなるべく回避できる仕事です。コツコツと自分のペースで作業を進めることができます。ひとつのことに没頭して集中したいという方にも向いています。
Webライター
動画編集
在宅事務員
在宅秘書
Webデザイナー
プログラマー
他人から刺激を受けやすい気質上、できるだけ他者との関わりを少なくして働ける仕事です。自分の慣れた環境で作業がしたい方や、通勤電車に乗るストレスがなくなるメリットがあります。フリーランスとして、クラウドソーシングで仕事を獲得する方法もあれば、在宅ワークを実施している企業も増えています。
次に、HSPの気質上、こういった仕事は避けた方が良い仕事をご覧ください。
営業職全般
保険
不動産
総合商社
外資系企業
ノルマや売上目標があり、「競争」する仕事は、HSPには向いていません。そもそも他人と競争することが苦手で、穏便に過ごせる環境を好む人が多いからです。殺伐とした空気感で仕事をすることで、周りの刺激をキャッチしてしまうため、余計にストレスを感じます。
チームリーダー
飲食の厨房スタッフ
要領よく、素早い作業を求められる仕事は苦しくなることが多いです。マルチタスクやスピード感を求められると、「早く処理しなければ」というプレッシャーにおそわれ、パニック状態に陥ってしまうからです。イレギュラー対応など、臨機応変に対応しなければならない仕事になると、あれこれ深く考えしまうため、疲れきってしまいます。
接客業
販売業
営業職
コールセンター
窓口対応
受付
人の顔色や声色だけで、さまざまなことを感知してしまうため、不特定多数の他者との関わりはとても神経を張り巡らせなければなりません。また、何気ない一言でも傷つきやすく、過剰にとらえてしまうので、気持ちをスムーズに切り替えることが難しいです。
現場作業
不動産仲介業
体育会系の社風が強い会社は、精神論を語る傾向が多かったり、縦の関係性が強いです。上司から圧力や、怒号が飛ぶ職場環境では、HSP気質には耐えられない環境です。
私は以前、不動産仲介業界を経験しましたが、比較的穏やかな環境ではありました。
ただ、上司からの静かな圧力や、同僚が叱責を浴びている環境が苦痛でした。また、接待の場で、他社の同業界の人達も見てきましたが、体育会系のノリが色濃く出ており、馴染むことができませんでした。
転職を6回経験して思うのは、やはりHSP気質に合う環境や自分の能力を活かせる方が長続きしやすいです。
ただ、それだけではなく、人間関係も重要です。
こればかりは、入社してみないとわからないものですが、可能であれば、面接時に注目して欲しいポイント2つがあります。
- 面接官のタイプ
- 社内または社員の様子
多くの面接官は、自分の上司になる可能性が高いため、この人と一緒にやっていけそうなタイプか観察しましょう。
緊張でそれどころじゃないよ
余裕がなくて当然です。何となく感じる程度で大丈夫です。
または、社内の様子が見れる場合や社員とすれ違った時の顔を観察すると良いです。実際、面接官は雰囲気が良さそうでしたが、他の社員さんの態度が印象が良くないところがあったので、辞退した経験があります。
正直、両立できる職場に出会うのは奇跡に近いです。どちらも100%を目指してしまうと、なかなか難しいものです。どこを割り切るかは自分次第になりますが、私はこの2点を重要視しています。
私は以前まで、「生活費を稼ぐためにも、フルタイムで働かなくては!」という気持ちで働いていました。「キツイ」と感じながらも、生活のためにと働いていたら、とうとう身体を壊して辞めた経験があります。
ハッキリ言います。身体に異変が出るまで無理をして働くのはやめましょう。
頭で「働かないといけない」と思っていても、身体が「もう無理…」と言っている証拠です。
とは言うものの、フルタイムを離れるって、とても勇気が入りますよね。明らかに収入が減るのは目に見ているからです。ですが、一度フルタイムから離れて働いてみると、収入は減るものの、心のストレスがだいぶ楽になりました。
最低限、暮らしていける働き方へシフトチェンジできそうなら、やる価値はあります!
現在、仕事を辞めようか悩んでいる方へ、「辞める」行動をする前にやってみて欲しいことがあります。
- つらいなら休む
- 自分を責めすぎない
- 転職回数が増えても大丈夫
仕事へ行くのが「ツライ」と感じるのであれば、休んでください。まずは一日休んでリフレッシュしましょう。
「休むと人に迷惑をかけてしまう」という気持ちから、休みづらいと思いますが、一日休むだけでも気持ちが楽になります。
仕事のことは忘れ、ひたすら好きなことをやってみるのもいいです。今の職場から少し離れ、何がツライのか俯瞰してみることもできます。
前述したように、「休んだ」自分を責めないようにしましょう。HSP気質の物事を深く考えてしまう性質上、ちょっとしたことでも、「自分が何かしたせいかな」と考えてしまう傾向が多いですが、実際はそこまで影響していないことがほとんどです。
他にも、何でもかんでも「自分のせいではないか」と考えてしまうのでしたら、そこまで自分を追い込むことはやめましょう。
もし、自分にも非があったのであれば、次にどう活かすかを考えてみる方が大切です。自分を責めて自己嫌悪に陥るより、次の行動を思考することへ意識を向けてみます。
現在の職場を辞めると、転職回数が増え、転職活動中に不利になるのでは…と考えてしまうこともありますよね。
結論から言うと、回数が増えても大丈夫です!
実際に6回転職してきましたが、自分が理想とする働き方ができる職場を見つけることができているからです。
自分が向いている仕事を探す方法がもう一つあります。王道ですが、転職エージェントへ登録し、転職のプロに相談する方法です。メリットは、下記の2点です。
- 自分の能力を客観的に見てもらえる
- 様々な職種があることを知れる
自分が得意とすることやこれまでやってきたことを棚卸ししても、意外と気づいていないこともあります。
自分では普通だと思っていることも、エージェントによっては、アピールしましょう!とアドバイスしてくれます。
登録していると、これまで知らなかった業界、職業を知ることができます。
在宅ワークできる確率が高い【IT / web系】
HSP気質を活かす働き方をするには、職場環境を一番に考えましょう。長く勤めたいのなら、なおさらです。転職回数を重ねて、改めてこの重要性を感じています。
また、自分が何が得意なのかも見極めることも大切です。その力を発揮できる仕事を探してみましょう。それがわからないという方は、プロに相談に乗ってもらうところから始めてみてはいかがでしょうか。
- 職場環境と人間関係が重要
- 自己理解を深める
- やりたくないことをピックアップして消去法でしぼる
- 転職回数の多さは気にしなくていい
- プロに相談してみる